☆写真講座 <1-0 カメラ選び、レンズ選び【失敗しないカメラ選びのために】>
今回の記事について
こんにちは、いしがみです。
今回から実践的な内容に入っていきたいと思います。まずはじめにカメラ選びの話をしていこうと思います。書き始めたときは、一眼レフ、ミラーレス、フィルム、と一通り解説していこうかとも考えたんですが、技術的になりすぎてしまってよく分からない事になりそうだったので、まずは選ぶ時の基準についてのお話をしたいと思います。
カメラ、レンズ選び。何を基準にすればいい?
さて、カメラやレンズの種類は非常にたくさんあって、これから始めようという方には、なんか難しそう、高そう、というイメージがあるかと思います。そこで、具体的なイメージに落とし込んでいくために、カメラを使っている自分を想像してみましょう。個人的には意外と以下の3つくらいの観点で考えれば事足りるような気がします。
観点①:おもさ、大きさ(携帯性)
まず初めの条件はカメラの「おもさ、大きさ」です。カメラは持っているけど全然使っていない、という声を色々な人からたくさん聞きますが、多くの場合、原因はこれです。つまり、カメラ持ってるけど大きくて重たくて邪魔だから持っていかない、という場合です。
最近はiPhoneなどのスマートフォンでも十分に綺麗な写真が撮れますし、スマホカメラの場合面倒な設定もなく、ほぼシャッターを押せばそれだけできれいな写真が撮れます。しかもスマホアプリで画像を加工して、すぐにSNSにアップできます。(ただ、最近のカメラはWi-FiやNFCなどで撮ったものをすぐに送ることが出来るので、その点はカバーできます。)
それでもカメラを買って使う、というには何かしらスマホカメラを上回るものがなくてはいけません。逆に言えば、特にメリットがなければ全然iPhoneカメラだっていいわけです。
これは思っている以上に大事な要素です。カメラを持ち出すか持ち出さないか、という所に関わってきますからね。3つ目のフィーリング、という項目も関わっていますが、無理して大きなカメラを買わずに見極めをしましょう。
観点②:どんなものを撮りたいのか(撮りたいものを撮るための機能が備わっているか)
観点の二つ目、どんなものを撮りたいのか。最近では「インスタ映え」が流行語大賞にも選ばれ、インスタ映えする写真が撮りたい!という方も多いのではないでしょうか?
では”インスタ映えする写真”とはどんな写真でしょうか?
いくつかあるでしょうが、大方下記のようなものでしょう。知り合いの人のInstagramなどから例を持ってきてみます。笑
- 色味がいい:InstagramなどのSNSではコントラストが強くて鮮やかな写真が好まれやすいでしょう。たくさん流れてくる写真の中で目に留まるようなものでないといけないわけですから、色鮮やかなものが目立つのは当然といえば当然ですね。後は最近だと、フィルムのような色合いの写真がとてもはやっていますね。富士フィルムのカメラなんかはフィルムシミュレーションと言ってフィルターのようなものでフィルムっぽい色合いのものが撮れるので人気が出てますね。
下の写真はよく一緒に撮っているなかまの写真で、これはフィルムで撮った写真です。レトロな色合いが素敵ですね。
- 流行をおさえている:SNS映えさせるうえで、流行を捉えているか、というのはやはり重要な要素だと思います。例えばクリスマスにイルミネーションの綺麗な写真を載せたり、話題のカフェの写真を載せたり、といった具合に。
- 綺麗なボケ:最近だとiPhoneにも背景をぼかせる機能がついていたりしますが、やはり綺麗にボケている写真は人気が高いと思います。ポートレートなんかでも、モデルさんの目にピッタリピントが合っていて、背景は綺麗になだらかにボケている写真なんかはいいな、と思う方が多いのではないでしょうか?
-
テーマ・ジャンルがある:例えばおいしそうなご飯やカフェの写真、ペットの写真、などテーマを絞って載せていくのも、その分野に興味がある人に見てもらいやすいので意外と大事なことかもしれません。下はおいしそうなご飯を載せている方のもの。
-
誰が見てもいい写真・珍しい光景を分かりやすく捉えている:…これは普通にいい写真、です。笑 すごい夕焼けを綺麗に撮っていたり、富士山のダイヤモンドリングだったり、オーロラだったり。これが撮れればInstagramに限らず苦労はしない、という感じですが…笑
インスタ映えのことばかり書いてしまいましたが、やはり見てもらった人からいい反応が来るのは誰でも嬉しいはずで、上に書いたようなことはInstagramなどSNSに限らず一般的に好まれやすい要素ではないでしょうか。
逆に、スポーツを撮りたい、とか鳥を撮りたい(だじゃれじゃないです)、など目的がはっきり決まっている方はむしろカメラ選びは予算との調整で、ある程度それを撮るのに最適な機材が決まっているので楽かもしれません。
でも大体の人は、何を撮りたいかは分からないけど、いわゆるいい写真撮りたい、って感じですよね。そんな時は上記の項目をちょっと考えてみてください。
そして、機材を選ぶ際にはその撮りたい写真を撮るための機能を備えた機材を選ばなくてはいけない、という事になります。これはどういった撮り方をすれば撮りたいものが撮れるのか、という事も視野に入れつつ必要な機能を見極めていく必要がある、という事になりますが、まぁちょっとそこまでは結構難しいので、ある程度オールマイティーに対応できるカメラを買っておく、というのがはじめはいいようにも思います。笑
観点③:フィーリング
最後の項目、フィーリングです。えっ、と思う方もいるかもしれませんが、これはとっても大事な項目です。もちろん、仕事で写真を撮る場合、目的にあった機材でパフォーマンスを出さなくてはいけないので、フィーリングがどうこうよりも機能性で機材を決めなくてはいけない、という事になるでしょうが、プライベートで写真を撮るときは、「自分がそのカメラを持ち出して写真を撮りたいかどうか」という事が非常に大事になってきます。
例えば、最近はフィルムカメラが流行しています。機能的な面だけで言えば、フィルムカメラを使うには36枚で1000円以上するフィルムがなければ写真が撮れませんし、連射だってほぼできません。撮ってもすぐに確認できないですし写真を現像するにはまた別でお金がかかります。それでも趣味でフィルムカメラを使う人がいるのは、やはり「フィーリング」によるところが大きいのではないでしょうか。それは写真の雰囲気であり、フィルムで撮っている、という感覚であり、シャッターを切っている実感、であったりするわけです。
機能性だけでは言い表せない「感覚」が結構大事で、重かろうが、大きかろうが、不便だろうが、そのカメラに愛着があればそれでいい、というわけです。
嘘みたいな話かもしれませんが、人間そんなに合理的にばっかり考えるわけじゃないですし、こういうこと、ありますよね?(感覚にうったえる。笑)
まとめ
さて、今回はカメラ、レンズを選ぶために気にかけなくてはいけない、気にかけた方がいいと思うものについて書いてみました。
- 携帯性
- 機能性
- フィーリング
いかがでしたでしょうか?これはカメラに限った話ではないですが、実際にどういう使い方をするのか、という事まで予想してものを選ぶと、自分に最適な機材を買うことが出来ると思います。
次回は、これらの観点を含めて、どういうカメラを買うのがいいのか、という事について書いていきたいと思います。次回はまずカメラの基礎的な話をしていこうと思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!